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会計税務と文学

2021年4月24日 (土)

レモンとシェイクスピア

 4月23日はシェイクスピアの誕生日です。

私にとって思い出深い書籍の一つに「ヴェニスの商人の資本論(著:岩井克人 ちくま学芸文庫)」があります。

「ヴェニスの商人」を題材に資本主義や貨幣について論じた著作ですが、大学生の時に読み「文学で経済学を説くことができるのか」と衝撃を受けました。

内容は昔も今も私には難解で十分理解しているとはいいがたいのですが、それまで文学、歴史などの人文系に興味が偏り経済学部で居心地の悪さに苛まれていたときにこの本を読み、経済学って面白いかも、と思うきっかけとなりました。

同時期に「レモンをおかねに変える法」という絵本にも出会いました。子供がレモネードを売る屋台を舞台に原料、労働、商品など経済の基礎知識を学ぶ絵本で、分かりやすさももちろんですが、「絵本」という形式で「経済」を学ぶことができる、ということに驚かされました。

これらをわずかなとっかかりとして学びはじめ、今では会計・税務を中心とした仕事についています。

 経済、会計などは難しそうとか、あまり自分に関係ない、と思われがちですが、人が社会の中で生きていく以上、経済活動と無縁ではいられませんし、経済活動が行われればそれを記録し報告する会計の知識が不可欠です。

 この経済社会でよりよく生きるための会計の基礎的な知識を、「会計リテラシー」として、昨年10月、日本公認会計士協会から『会計リテラシー・マップ』が公表されました。

会計リテラシーとは、「広く国民が社会で活躍していくための会計の基礎的な素養」と定義され、生涯の「どの段階で何を学ぶか」を分かりやすくイメージするための資料として作成されています。

 会計リテラシーが私たちの日常の暮らしや活動とどのように結びついているのか、それぞれのライフステージごとに「家計管理・生活設計」という個人や家庭に関する事項と「社会生活」に分けてどのようなことが求められているのかを俯瞰的に示しています。

 多くの人が会計リテラシーを身に付けることは、個人が経済社会を主体的に生きていくのに役立つだけでなく、適切な経済活動の維持にもつながります。

難しい、と敬遠されがちな分野ですが、私自身がシェイクスピアとレモンを切り口に学びのきっかけを得たように、分かりやすく楽しく会計や経済について学ぶことできればよいと思いますし、私も会計教育、租税教育に取り組んでいきたいと思っているところです。

2018年10月22日 (月)

「税」と書いて「チカラ」とよむということ

今月始め「お伊勢参り」をする機会がありました。

 

柿の実が赤く色づき稲穂が金色に輝く初秋、どこからか金木犀の香ただよう内宮・外宮を歩き日頃の忙しさを忘れ清々しい心地に満たされました。

 

 参拝には、信心もさることながら門前町をそぞろ歩くお楽しみも大切な要素です。

 

 美味しそうなもの、きれいなものに目を奪われながらぶらぶらしていると、『懸税のお米』というものをみつけました。

 

 仕事柄、「税」の文字に目がとまり手に取ったのですが、この「懸税」は「カケチカラ」と読むそうです。

 

 10月に伊勢神宮では「神嘗祭」というその年に収穫された新穀を供えて五穀豊穣を感謝する大祭が行われます。この時に内宮などの御垣に稲束が掛けられますが、これを懸税(カケチカラ)と呼ぶそうです。

 

 古代の税制では金銭の代わりに稲を納めていたことから神宮に捧げられた稲に「税」の文字をあてているのでしょうが、そのよみかたが「チカラ」であるというのは意味深いと思います。

 

 稲(米)は人の身体を養う力の源ですし、稲の実りは人々を豊かにする力であり、税として納められた後は社会の力となります。

 

 思いがけないところで「税」の意義を再認識しました。

 

 来年10月が予定されている消費税率引き上げまで後1年となりました。暮らしへの大きな影響も予想されます。

 

 税の使途、国等の財政状態、私たちの社会の将来の展望などについても理解を深めつつ、対応を進めたいと思っています。

2018年3月13日 (火)

確定申告の合間に。

所得税の確定申告の期限も間近となりました。

 

国税庁のHPも調べ物や電子申告の利用等で利用者の増える時期です。

 

国税庁HP内の「税務大学校」から「租税資料」のページに進むと、日本の租税史に関する資料とその歴史的背景などの興味深い税にまつわる話題を見ることができます。 http://www.nta.go.jp/ntc/sozei/index.htm

 

その中で、宮沢賢治が書いた『税務署長の冒険』という小説が紹介されていました。

 

大正12年頃の作品で、密造酒(酒税逃れ)の取締に活躍する税務署長を描いたものです。

 

どんな話なのか気になって、探し出して読んでみました。

 

税務署長自ら変装して密造酒を作っていると疑われる村へと乗り込んでいき、窮地に陥りながらも一味を検挙という話です。

 

税務署長さんは大まじめに探偵しているのですがどこか飄々としており、対する村人たちも会社組織で大まじめに密造酒作りに励んでいるのが朴訥としたおかしみを醸し出していました。

 

宮沢賢治といえば「銀河鉄道の夜」「注文の多いレストラン」など童話のイメージを持っていましたので「税」という実務的なテーマの作品もあるのか、と興味深く読みました。

 

必要に迫られて訪れることの多い国税庁のサイトですが、少し寄り道してみると息抜きになりますね。

2018年2月 1日 (木)

家計簿

早いもので、新年が始まって一ヶ月が過ぎました

 

三日坊主になりがちなものとして、よくあげられる家計簿ですが、今年こそは・・・という意気込みが少々重荷になってきている頃でしょうか。

 

幸田文の随筆「季節のかたみ/講談社文庫」に「家計簿は歴史である」というくだりがありましたので、ご紹介です。

 

以下は引用です。

 

「金銭の数字と品目だけが書かれているのが家計簿だが、どうしてどうしてここには暑い寒いの季節から、事柄のなりゆき、感情の起きふしまでが、まざまざとにじみ出している。誰彼を問わず、家計簿はみな文章なき名文章、傑作であると私は信じる。こんなにも簡潔で、しかも多くを語るノートは他にない。」

 

引用終わり。

 

家計簿に限らず帳簿は案外雄弁なものです。

 

そのことを余すことなく表現していて好きな文章のひとつです。家計簿をつけようという意欲が再度沸き立つような気になってきませんか?

 

家計簿は家族の来し方を振り返る記録であると同時に行く末を見つめるためにも大切です。

 

科目などにこだわって難しく考えると続きませんので、何のために家計簿をつけているのかという目的にあわせたつけ方で楽しんで記録していくと良いかもしれません。

 

 

 

 

2016年3月30日 (水)

「数字に強くあれ」

いよいよ最終週となったNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」。

 

主人公のモデルとなった広岡浅子の語録から会計に関することばをみつけましたのでご紹介します。

 

曰く、「数字に強くあれ」

 

「この社会で生き残るために必要なのは会計センスです。」と会計の重要性を説いています。
「企業経営にしろ、家計にしろ、国家財政にしろ、あらゆる商業活動、社会活動は数字で表現できます。その数字をどこまで理解し、コントロールできるか。それが鍵なのです。」と。

 

広岡浅子「一週一信」より

福笹文庫(新着)