2022年3月
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2022年3月30日 (水)

年度末を迎えて

春の嵐に翻弄されつつも桜も満開になり三月末となりました。多くの法人で年度末を迎えます。

部門間資金移動、仮払い、立替の精算、費用の支払いなど資金移動を伴う事項は確実に行われているか、3月末を期限とする届出や申請などが漏れなく行われているかなどを確認しておきましょう。

 今月の半ば、所得税等の確定申告の際には、e-Taxの通信障害が起こりました。国税庁からは「3月 14 日から発生したe-Taxの接続障害への対応等」という文書が公表されています。この障害に伴う所得税等の隠し申告の個別延長期間が415日まで認められることやこの障害で個別延長となった場合に65万円の青色申告特別控除の適用を受けるために必要な手続きなどを示されています。

事務所では何とか期限内の提出を終えましたが、何事早めに対処するのが肝心と改めて思ったところです。これから法人の決算が集中しますので、慌てないようにしたいものです。

3月末で異動の決まった方も多くいらっしゃいます。ご縁のあったことに感謝しています。

2022年2月 3日 (木)

寅年にトラのこと

令和4年の一月も早くも過ぎ去り、二月三日節分となりました。

新年のご挨拶を述べる機会を逸してしまいましたので、事務所通信に載せた1月分の随想を転載します。

事務所通信は上川路会計メールマガジンでも配信しています。興味のある方はご登録よろしくお願いいたします。

(http://kamikawaji-kaikei.com/)

なお、随想では毎年一月は干支にちなんだ話題を選ぶようにしています。今年は「寅」。この機会に調べてみたのですが、トラの置かれている状況はかなり深刻です。WWFジャパン(https://www.wwf.or.jp/)で今、トラを守るキャンペーン「トラに願いを」を行っています。こちらもぜひ見てみてください。

「虎と未来へ」 より

毎年、読み初めの本は何にしようか考えます。干支にちなんだものなら絵本「ちびくろさんぼ」も良いですね。お話の最後にトラがお互いのしっぽに嚙みついて木の周囲をぐるるるるる・・・と回っているうちにバターになり、そのバターで焼いたホットケーキを高く積み上げる場面の魅力は格別です。

「ちびくろさんぼ」は、インドに駐在していたヘレン・バナーマンによって1899年に初めて出版されました。このお話が作られた約百年前には、トラはインドも含めアジアの広い範囲で約10万頭いたそうですが、現在では約3千頭にまで急激に数を減らし絶滅の危機に瀕しています。

元々日本にはトラがいないので遠い外国のことのように思いがちですが、この危機には私たち日本人も大きな責任を負っています。

トラの激減の二大要因は、密猟・乱獲と森林減少です。

トラは、毛皮が観賞用として、また骨などは漢方薬の材料として求められてきました。日本もかつては世界でも最大級の市場であり取引が禁じられた後も密輸されているといいます。密輸してまで買わないよ、という人が大半だと思いますが、そんな一般的な人でもかかわっているのは、森林の減少です。この百年間でトラがすむ森が 95%失われました。

 森林の減少の最大の要因となるのは、木材や紙、天然ゴム、パーム油(植物油)など日常生活に欠かせない資材を生産するための開発です。私たち日本人(日本企業)はこれらの資源や農産物を大量に東南アジア、即ちトラの生息域から調達しているのです。

 これらの課題を資本主義が孕む本質的な問題として論じているのが昨年話題になった新書「人新世の『資本論』」(斎藤幸平/集英社新書)です。絶えざる成長が不可欠な資本主義社会では、中核部(先進諸国)は周辺(途上国)から資源を搾取し環境負荷を押し付けることで発展し続けてきました。しかし、グローバル化により既に搾取すべき周縁部が無くなっていること、また、地球そのものが限界に来ていることで現在の全世界的な気候変動危機が起こっていること、そしてこの危機に対処するためには今ある資本主義に基づく社会経済システムの本質的な見直しが不可欠ということを明快に論じています。

昨年は多くの識者がそれぞれの立場から「資本主義」は今後どうあるべきかを論じているのを見聞きしました。岸田首相も「新しい資本主義」を掲げているようです。まだ首相の「新しい資本主義」がいかなるものか、また具体的な政策は何かはわかりませんが興味深く注視しているところです。

 「ちびくろさんぼ」は、世紀を超えて多くの子供たちに愛読されましたが一時期差別問題に絡んで絶版になりました。そのため「トラがぐるぐる回ってバターになる」というイメージが伝わらない世代があるそうです。このまま手をこまねいてトラが絶滅してしまえば「トラ」のイメージすら伝わらないという悲劇がおこってしまいます。

1年の計は元旦にありといいますが、自分自身の、また事業所の目標だけでなく広い視点で世界の課題に対してどのように向き合うかを考える機会にしたいですね。

2021年11月10日 (水)

社会福祉連携推進法人制度

令和4年度から、「社会福祉連携推進法人制度」が施行されます。

社会福祉連携推進法人は、社会福祉法人等が社員となって社会福祉サービスを提供する事業者間の連携・協働を図るための取組等を行う新たな法人制度です。

現在課題となっている福祉・介護人材の確保や、法人の経営基盤の強化、地域共生の取組の推進などを協働で解決することが期待されています。

法人制度や業務について、会計に関する事項などを詳しく解説したまとめページが厚生労働省のホームページ内に開設されています。https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20378.html

 私もこの新しい制度が厳しさを増す社会福祉法人の経営を考えるにあたり、どのようなことが出来るのかその可能性を研究していきたいと思っているところです

 また、研修会も企画中なので詳細が決まり次第ご案内します。

2021年9月14日 (火)

新型コロナウィルス感染症 鹿児島県の事業者向け情報

鹿児島県では、先月、8月20日からのまん延防止等重点措置の適用を受けています。

新規感染者数は一定の数に抑えられているとはいえ、病床使用率が依然として5割近くの水準にあることなどの状況をふまえて、まん延防止等重点措置の延長が決定されました。9月30日までの期限となります。

 鹿児島県の事業者向けの情報は、県HP以下のサイトにまとめられていますが、まん延防止重点措置を受けて新たに追加された事項もあります。確認しておきましょう。

https://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/covid19/jigyousya/index.html

パラリンピックを観戦して

この夏、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、終了しました。

コロナ禍での開催については疑問がありました。選手の皆様の活躍も見られて感動したからよかったね、で終わらせるのではなく開催したことによる感染状況への影響や五輪開催関連費用についての検証を多面的に行いその結果を共有化することで次世代への教訓となると思います。

それはそれとして、今回、パラリンピックを開会式・閉会式も含めて様々な競技の観戦をしっかりとTVを通じてみることが出来たのは嬉しかったです。

 特に「我々には翼がある」の開会式、「調和する不協和音」の閉会式どちらも魅力的でした。心身の状況が様々な方がともに同じ場にあって一つの舞台を作り上げている様子が充足感と安らぎに満ちているように感じられました。

 現実の社会では私たちが何らかの障害のある方と学んだり働いたりと共に活動する機会はそれほど多くありません。今は実現できていないけれど、遠くない未来にこのような社会になるにはどうすれば良いか考えるきっかけとなりました。

 「パラリンピック」という呼び名が出来たのは1964年の前回の東京大会でした。その当時は車椅子を利用する人のスポーツ競技大会だったため「パラプレジア(下半身まひ)」のパラとオリンピックを掛け合わせて通称としました。

 今ではオリンピックと並行して行われる「パラレル」のパラを意味しているとのことです。しかし、「パラレル(並行)」では、どこまでいっても両者が交わることがないということになってしまいます。

「パラリンピック」という言葉は日本で生まれたという経緯もあり、語感も良いですが、何か別の名前に、そしていずれは殊更オリンピックと分けて呼ぶ必要がなくなる時が来た方が良いのかもしれません。

 さて、今後、性別、障害の有無、国籍などの「多様性」については事業所でも重要な課題になってきますので、経営者も自らの価値観を柔軟にする必要があります。

 最近、多様性を考える良い絵本を見つけました。

 「はじまりは、まっしろな紙 日系アメリカ人絵本作家ギョウ・フジカワがえがいた願い」というフレーベル館から出版された絵本で「町のなかでも、絵本のなかでも、はだの色で人をわけてはいけません。」が惹句です。

 1960年代初めのアメリカで絵本の中に初めて白人、黒人、黄色人種の子供たちを同時に登場させた絵本作家の伝記です。1908年生まれの藤川尭(ギョウ・フジカワ)は、戦時中に家族が日系人収容所に送られるなどの体験を経ながら1998年に亡くなるまで数多くの絵本を遺しました。

 私も興味を持って「Babies」というその画期的な転機となった本を取り寄せました。ぷくぷくっとした色々な人種の赤ちゃんたちの仕草は、肌の色の違いはそれぞれの愛らしさを生み出すもとであり、それ以上でもそれ以下でもありません。

 ギョウ・フジカワが取り組むまで、こんな当たり前のことさえも実現されていなかったことに驚きを感じますが、自分と異なるものを受け入れるのは本当に難しいこともわかります。

 私自身が固定的な価値観に全くとらわれていないといえば嘘になりますが、少しずつでも心の可動域を広げていきたいと思っています。

2021年9月 1日 (水)

秋の始まり。適格請求書発行事業者登録申請も間もなく始まります

八月が終わり、新学期が始まりました。

まん延防止等重点措置下でもあり、先生たちも対策に追われているようです。

 

さて、今年10月からは消費税インボイス制度導入(令和5年10月)に向けて「適格請求書発行事業者」の登録申請が始まります。

消費税は、商品の販売やサービスの提供などの取引について課税されます。事業者は、自社が売る商品の代金を消費税と共に受け取ります、一方で仕入や経費の支払いの際には、代金を消費税と共に他の事業者に支払います。この受け取った消費税と支払った消費税の差額を申告納付します。

この支払った消費税を差し引く手続きを「仕入税額控除」といい、その際に帳簿に必要事項を記載し請求書などの証憑類を保存しておくことが求められています。

 令和5年10月にインボイス制度が導入されると、「適格請求書(インボイス)等」を保存しないと仕入税額控除を受けられなくなります。つまり、要件を満たせないため支払った消費税相当額を預かった消費税から差し引くことが出来ずに納めるべき税額が多くなってしまいます。

 なお、適格請求書の記載事項は以下の事項です。

   1.適格請求書発行事業者の氏名または名称及び登録番号

   2.取引年月日

   3.取引内容(軽減税率の対象品目である場合はその旨9

   4.税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜きまたは税込み)及び適用税率

   5.税率ごとに区分した消費税額等

   6.書類の交付を受ける事業者の氏名又は名称

 適格請求書の発行は適格請求書発行事業者だけが発行できます。そのためには適格請求書発行事業者となる登録が必要になり、その手続きが令和3年10月から始まるのです。

 詳しい制度の説明や登録の手続きについては国税庁に特設サイト(インボイス特設サイト 国税庁 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm)が設けられましたのでそちらをご確認ください。

 

 まだ残暑厳しいですが、気の早い彼岸花の姿を見かけました。10月もあっという間にやってきます。早めに準備を進めていきましょう。

2021年4月24日 (土)

レモンとシェイクスピア

 4月23日はシェイクスピアの誕生日です。

私にとって思い出深い書籍の一つに「ヴェニスの商人の資本論(著:岩井克人 ちくま学芸文庫)」があります。

「ヴェニスの商人」を題材に資本主義や貨幣について論じた著作ですが、大学生の時に読み「文学で経済学を説くことができるのか」と衝撃を受けました。

内容は昔も今も私には難解で十分理解しているとはいいがたいのですが、それまで文学、歴史などの人文系に興味が偏り経済学部で居心地の悪さに苛まれていたときにこの本を読み、経済学って面白いかも、と思うきっかけとなりました。

同時期に「レモンをおかねに変える法」という絵本にも出会いました。子供がレモネードを売る屋台を舞台に原料、労働、商品など経済の基礎知識を学ぶ絵本で、分かりやすさももちろんですが、「絵本」という形式で「経済」を学ぶことができる、ということに驚かされました。

これらをわずかなとっかかりとして学びはじめ、今では会計・税務を中心とした仕事についています。

 経済、会計などは難しそうとか、あまり自分に関係ない、と思われがちですが、人が社会の中で生きていく以上、経済活動と無縁ではいられませんし、経済活動が行われればそれを記録し報告する会計の知識が不可欠です。

 この経済社会でよりよく生きるための会計の基礎的な知識を、「会計リテラシー」として、昨年10月、日本公認会計士協会から『会計リテラシー・マップ』が公表されました。

会計リテラシーとは、「広く国民が社会で活躍していくための会計の基礎的な素養」と定義され、生涯の「どの段階で何を学ぶか」を分かりやすくイメージするための資料として作成されています。

 会計リテラシーが私たちの日常の暮らしや活動とどのように結びついているのか、それぞれのライフステージごとに「家計管理・生活設計」という個人や家庭に関する事項と「社会生活」に分けてどのようなことが求められているのかを俯瞰的に示しています。

 多くの人が会計リテラシーを身に付けることは、個人が経済社会を主体的に生きていくのに役立つだけでなく、適切な経済活動の維持にもつながります。

難しい、と敬遠されがちな分野ですが、私自身がシェイクスピアとレモンを切り口に学びのきっかけを得たように、分かりやすく楽しく会計や経済について学ぶことできればよいと思いますし、私も会計教育、租税教育に取り組んでいきたいと思っているところです。

2021年3月10日 (水)

社会福祉法人の事業展開など

厚生労働省の社会福祉法人制度に関する情報ページを定期的に確認しています。

最近、私が興味を持ったものをいくつかご紹介します。

< 社会福祉法人の財務会計に関するE-learning >

動画で社会福祉法人の「組織運営について」「財務会計について」「小規模法人の財務会計の事務処理体制について」が学べるようになっています。

PDFの「経理事務マニュアル」も準備されていて学びやすくなっています。

  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/shakai-fukushi-houjin-seido/index.html

< 社会福祉法人の事業展開に係るガイドライン >

 令和29月に公表された「社会福祉法人の事業展開に係るガイドライン」は、社会福祉法人の合併や事業譲渡等の手続きや留意点等を整理する観点から策定されたものです。

社会福祉法人が、地域社会において多様化する福祉のニーズに継続的に安定した体制で応えていけるように合併や事業譲渡等を通じた法人の経営基盤の強化を円滑に進めるための留意事項などを示しています。

事業展開の例として社会福祉法人間の連携、合併、事業譲渡等、社会福祉連携推進法人が示されています。

法人間連携は、複数の法人が契約等によって協力して活動することで明確な定義はなく、比較的容易に取り組むことが出来ます、社会福祉連携推進法人は令和2年の改正社会福祉法で規定され具体的な事項は今後検討が行われます。

合併と事業譲渡等は平成28年改正社会福祉法で法整備が行われました。合併は社会福祉法人同士のみで可能であり、新設合併と吸収合併があります。事業譲渡等は一方が社会福祉法人でなくても可能であり、特定の事業に関する組織的な財産(事業実施に必要な有形的・無形的な財産)をまとめて他の法人に譲渡することを言います。

 合併及び事業譲渡等に関する手続き等については「合併事業譲渡等マニュアルhttps://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13323.html 」に詳しく記載されています。

主に会計税務に関係する留意事項として以下のような点があります。

・合併や事業譲受などによって収益規模等が拡大し、会計監査人の設置の必要性が新たに生じていないか

・報酬規程に定められている以外の役員への退職金の支出など特別の利益供与や法人外への資金流出の禁止に該当する支出を行っていないか

・租税特別措置法第40条の規定の適用を受けている法人において要件を継続して満たしているか、必要な手続きをしているか(特に、事業譲渡等の場合に対象となる資産を譲渡した場合、原則として非課税承認が取り消されるので注意が必要)

 ・国庫補助金等を受けて整備した資産が対象となる場合、有償か無償かまた、経過年数など状況に応じて受領した補助金の返還義務が生じることがありますので注意が必要

・資産・負債の引継ぎの会計処理は、合併は原則として簿価、事業譲渡等は公正な評価額、いわゆる時価となります。

 

 特に地域においては、社会福祉法人を取り巻く環境は厳しさを増しています。

 今後、事業再編の計画も増えてくるのではないかと思っています。まだ、私は実際に携わったことはないですが、勉強をしておこうと思っています。

2021年2月 3日 (水)

確定申告期限延長のお知らせ

緊急事態宣言が延長されたことなどを踏まえて申告所得税、個人事業者の消費税、贈与税の申告期限が一律に415日に延長されました。

振替納税の引き落とし日も所得税が531日、消費税が524日に延長されています。

詳しくは、国税庁のHPをご確認ください。

立春大吉

今日は立春です。23日が立春になるのは124年ぶりだとか。

一年が365日ちょうどではないことが原因で一定の周期で立春の日にちがずれるという暦学上の難しいことはさておき、昨日は節分で豆を撒きました。

 豆まきの掛け声は「鬼は外 福は内」だけでなく地域ごとに様々あるそうです。

「福は内 鬼も内」と鬼をも受け入れようとする掛け声は、多様性を重んじると言いつつ一方で異端者を徹底的に排除しようとする不寛容な世相の中においてその懐の深さは貴重だと思います。

 1日の朝日新聞天声人語で紹介されていた秋田県のある地方の掛け声は「鬼は外福は内」の後に「天に花咲け 地に実なれ」という予祝の言葉を付け加えるものでした。

 辛い冬を乗り切って立春を寿ぐ言葉は今の厳しい社会で春を待ち望む気持ちにふさわしいように思います。

 天に花咲け、地に実なれ 一日も早い「春」が訪れますように

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